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2026年06月18日

ファシリティマネジメントとは?意味・業務内容・導入メリットをわかりやすく解説

ファシリティマネジメントとは?意味・業務内容・導入メリットをわかりやすく解説

ファシリティマネジメントは単に施設や設備の管理にとどまらず、企業や団体が保有する資産を経営戦略的な視点から総合的に管理・活用する取り組みです。ファシリティマネジメントを導入することで、コストの削減や働きやすい環境づくりにつながります。 本記事では、ファシリティマネジメントの意味や業務内容、導入のメリットについて解説します。

目次

ファシリティマネジメントとは

ファシリティマネジメントは、設備や構築物、土地、建物といったファシリティを経営にとって最適な状態で保有・運営・維持するための活動です。ここでは、ファシリティマネジメントの意味や役割、注目される背景について解説します。

ファシリティマネジメントの意味と役割

公益社団法人 日本ファシリティマネジメント協会によると、ファシリティマネジメントは「企業・団体等が組織活動のために、施設とその環境を総合的に企画、管理、活用する経営活動」と定義されています。

ファシリティマネジメントは、人事、ICT、財務といった事業を支える機能分野の1つであり、経営を支える重要な基盤です。「経営」「管理」「日常業務」の3つのレベルに分かれます。

ファシリティマネジメントのレベル 主な内容
経営レベル ファシリティ全体の方向性や目的を決める
管理レベル 効率化や低コスト化など、ファシリティを最適な状態へ改善する
日常業務レベル経営と管理レベルで決定した内容を実行する

施設管理・プロパティマネジメント・アセットマネジメントとの違い

ファシリティマネジメントと混同されやすい用語として、施設管理やプロパティマネジメント、アセットマネジメントがあります。対象と主な目的の違いは以下の通りです。

対象主な目的
ファシリティマネジメント企業や団体が保有・使用する土地、建物、設備などの資産ファシリティの最適化
施設管理 施設施設の維持・管理
プロパティマネジメント 不動産不動産の維持・管理
アセットマネジメント 株式や不動産など 資産の収益性の向上

施設管理が施設の維持・管理を主な目的とするのに対し、ファシリティマネジメントは企業や団体が保有・使用する資産を対象とし、ファシリティの「より良いあり方」を追求し、最適化を目指すものです。また、プロパティマネジメントは不動産を対象とし、物件に関わるさまざまな管理業務を指します。

アセットマネジメントは、アセット(資産)を管理するという点でファシリティマネジメントに近い印象を持たれがちですが、主に金融分野や不動産分野で使われる用語です。対象や分野によってアセットマネジメントの内容は異なります。

ファシリティマネジメントが注目される背景

ファシリティマネジメントが注目される主な背景として、以下が挙げられます。

 

  • 働き方改革への対応
  • DX推進による管理業務の変化
  • 人手不足による管理負担増加

 

それぞれの背景について詳しく解説します。

働き方改革への対応

ファシリティマネジメントが注目される背景の一つとして、働き方改革への対応があります。職場環境を改善し、一人ひとりが働きやすい空間を整えることにつながるファシリティマネジメントは、働き方改革を進める上でも重要な取り組みといえます。

DX推進による管理業務の変化

社会全体でDX(デジタルトランスフォーメーション)が推進されており、施設や設備の管理業務も変化しています。

クラウドシステムの普及やリアルタイムでの情報管理が進んだことで、施設や設備の稼働状況、コスト、利用状況などを把握しやすくなりました。そのため、施設や設備を単なる管理対象ではなく、経営資源として活用するファシリティマネジメントの考え方が重要になっています。

人手不足による管理負担の増加

人手不足が多くの業界で課題となっており、管理者の負担も増加しています。限られた人員で業務を回すためには、管理業務の効率化が欠かせません。ファシリティマネジメントがその方法の一つとして注目されています。

ファシリティマネジメントの対象範囲

ファシリティマネジメントの対象は建物だけではなく、オフィス設備・備品・IT資産・社用車・エネルギー設備など多岐にわたります。ここでは、ファシリティマネジメントの主な対象範囲について解説します。

オフィス・工場・設備・備品管理

オフィスや工場、設備、備品もファシリティマネジメントの対象範囲となります。これらを適切に管理し、働きやすい環境づくりや業務効率化を目指します。

社用車・車両管理

社用車も企業資産の一つであり、適切な管理によってコスト削減や事故防止につながります。

IT資産・エネルギー管理

IT機器やエネルギー使用状況を管理し、コスト最適化やDX推進を支援することもファシリティマネジメントに関連する領域です。具体的な管理内容としては、以下のようなものが挙げられます。

 

  • PC・サーバー管理
  • ソフトウエアライセンス管理
  • エネルギー使用量分析・省エネ施策

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ファシリティマネジメントが重要視される理由

ファシリティマネジメントが重要視される理由として、主に以下の5つが挙げられます。

 

  • コスト削減と業務効率化につながる
  • 働きやすい環境づくりを実現できる
  • 管理業務の属人化を防げる
  • DX推進・データ活用につながる
  • 企業価値や生産性向上に貢献する

 

それぞれの理由について詳しく解説します。

コスト削減と業務効率化につながる

ファシリティマネジメントにより、各ファシリティが最適化されることで、コストの削減や業務効率化につながります。例えば、施設設備の維持費を可視化し、無駄を削減したり、管理業務を効率化することで、担当者の業務負担を軽減できます。

働きやすい環境づくりを実現できる

ファシリティマネジメントは、快適なオフィス環境づくりや、より働きやすい仕組みづくりにつながります。働く環境が改善されることで、従業員満足度の向上につながり、離職率の低下が期待できます。

管理業務の属人化を防げる

ファシリティマネジメントを推進する上で、全体を統括する仕組みが必要となります。管理体制を整え、仕組みづくりやルール設定を行うことで、属人化を防げます。

DX推進・データ活用につながる

ファシリティマネジメントを効率化するためには、データによる分析や意思決定が重要となります。データの取得や分析を行う上で、デジタル技術の活用が欠かせません。その結果、DXの推進やデータを活用した経営にもつながります。

企業価値や生産性向上に貢献する

ファシリティマネジメントを実施することで、資産価値の低下を抑えたり、職場環境の改善により従業員の生産性の向上が期待できます。

また、ファシリティマネジメントを企業全体で進めることは、施設や設備などの改善を継続的に行うことでもあり、経営効率の向上や企業価値の向上にもつながります。

ファシリティマネジメントの主な業務内容

ファシリティマネジメントは、対象範囲が広いため、業務内容も多岐にわたります。その中でも代表的な業務は以下の通りです。

 

  • 施設・設備管理
  • オフィス・資産管理
  • 車両管理
  • 複数拠点管理

 

それぞれの業務内容について詳しく解説します。

施設・設備管理

企業が保有する施設や設備の管理は、ファシリティマネジメントの代表的な業務です。維持管理だけでなく、長期的な修繕計画やコスト最適化も重要な役割となります。

また、不要な施設や不足している施設、十分に活用されていない施設などを明らかにすることで、経営方針に合った施設の活用方法を検討できます。

オフィス・資産管理

オフィス環境や企業資産を適切に管理することで、生産性の向上やコスト削減を実現できます。具体的な管理内容としては、以下のようなものが挙げられます。

 

  • オフィスレイアウト管理
  • 会議室運用管理
  • 備品在庫管理

車両管理

社用車を適切に管理することは、コスト削減や事故防止、業務効率化につながります。具体的な管理内容は以下の通りです。

 

  • 車検・保険管理
  • 点検スケジュール管理
  • 稼働率管理
  • 車両維持費管理
  • 安全運転管理

複数拠点管理

複数拠点管理もファシリティマネジメントの業務の一つです。複数拠点を持つ企業では、施設・設備・車両などを統一ルールで管理することが重要になります。具体的な業務としては、拠点間の情報共有や管理品質の統一、データの一元管理などが挙げられます。

ファシリティマネジメントでよくある課題

ファシリティマネジメントを進める中ではさまざまな課題があります。代表的な課題として、以下の5つが挙げられます。

 

  • 管理情報がバラバラになっている
  • 担当者に業務が集中している
  • 複数拠点・複数資産の管理が煩雑
  • 管理コストが最適化できていない
  • 車両管理の負担が大きい

 

よくある課題について理解し、対応策をあらかじめ考えておくことで、ファシリティマネジメントをスムーズに進めることができます。ここでは、それぞれの課題について解説します。

管理情報がバラバラになっている

ファシリティの情報を複数のExcelや紙資料で管理している企業では、情報が分散し、管理が非効率になりやすい傾向にあります。例えば、更新漏れなどにより最新情報が共有されておらず、管理状況をリアルタイムで把握できないケースや、部署ごとに情報が分散して共有できていないケースもあります。

担当者に業務が集中している

ファシリティマネジメントは専門性が高いため、特定の担当者に業務が依存しやすい傾向があります。属人化してしまうと、管理方法が担当者任せになってしまったり、引き継ぎが難しくなったりするリスクもあります。

複数拠点・複数資産の管理が煩雑

ファシリティマネジメントの対象となる拠点や管理対象が増えるほど、管理業務は複雑化します。ルールが明確に決められておらず、拠点ごとに運用や管理品質に差が出ることもあります。

また、拠点間での情報収集の負担や複数の資産のコスト把握の難しさなどの課題もあります。

管理コストが最適化できていない

現状を正確に把握できていないと、不要なコストが発生しやすく、管理コストを最適化できないおそれがあります。分析ができていなかったり、分析に必要な情報が共有されていなかったりするなど、管理の仕組みが機能していない場合に起こりやすい問題です。

車両管理の負担が大きい

車両管理は確認すべき項目が多いため、管理部門の負担になりやすい傾向にあります。点検や車検など、法令に基づく対応が必要な項目については、漏れがあると大きな問題に発展する可能性があります。

 

ファシリティマネジメントを成功させるポイント

ファシリティマネジメントは成功のポイントを押さえて進めていくことで、効率的に行うことができます。ファシリティマネジメントを行う際は以下の5つのポイントを意識しておきましょう。

 

  • 管理対象を一元化する
  • 業務フローを標準化する
  • データを活用して改善する
  • システムを活用する
  • 専門サービスを活用する

 

それぞれのポイントについて解説します。

管理対象を一元化する

施設・設備などのファシリティの情報を一元管理することで、業務効率を改善しやすくなります。一元管理を行うことで、管理漏れの防止や拠点間の共有を強化できます。管理漏れの防止や拠点間の情報共有を強化できる他、必要な情報を検索しやすくなり、データ活用の促進も期待できます。

業務フローを標準化する

ファシリティマネジメントでは、誰でも同じ品質で管理できる仕組みづくりが重要になります。管理ルールを整備し、マニュアル化したり、チェック体制を構築するなど業務フローの標準化を行うことで、担当者や拠点ごとの違いを減らすことができます。

業務フローを標準化できていれば、担当者が変わった場合でもスムーズに引き継ぐことができるでしょう。

データを活用して改善する

ファシリティマネジメントにデータを活用することで、継続的な改善が可能になります。稼働率やコストの分析を行い、現状を把握した上で、改善策を立案したり、KPIを設定して管理することで、ファシリティマネジメントの精度を上げることができるでしょう。

システムを活用する

システムを活用することで、ファシリティマネジメントを効率化できます。例えば、自動でさまざまなデータを取得し、分析できるシステムを利用すれば、データ収集や活用の手間を大幅に減らせます。

また、システムを活用することで、複数拠点間のフローを標準化し、情報共有コストを減らすことも可能です。自動通知機能を利用すれば、日々の対応業務の漏れも減らすことができるでしょう。

 

専門サービスを活用する

専門知識不足や人手不足でファシリティマネジメントの導入が難しい場合は、ファシリティマネジメントを専門で行っている企業やコンサルティングを行っている企業を活用することも有効です。

専門サービスの活用にはコストがかかりますが、適切なファシリティマネジメントを実現できれば、コスト以上の成果につながる場合もあります。

車両管理まで含めたファシリティマネジメントが重要な理由

社用車や営業車は単なる移動手段ではなく、企業活動を支える重要な経営資産です。車両管理を適切に行うことで、コストの最適化や業務効率化、安全性の向上にもつながります。

車両管理の重要性や業務内容、よくある課題の解決策など、車両管理の基本について詳しく知りたい場合は、以下の記事もぜひご参考下さい。

関連記事:車両管理とは?企業が押さえるべき基本と効率化のポイントを徹底解説

ファシリティマネジメントの資格とは?

ファシリティマネジメントについて理解を深めたい場合は、資格を取得するのも一つの方法です。ここでは、ファシリティマネジメントの代表的な資格である「認定ファシリティマネジャー(CFMJ)」の概要や難易度について解説します。

認定ファシリティマネジャーとは

「認定ファシリティマネジャー」とは、公益社団法人 日本ファシリティマネジメント協会(JFMA)、一般社団法人ニューオフィス推進協会、公益社団法人ロングライフビル推進協会の3団体による資格制度です。ファシリティマネジメントに関わる全ての人を対象にしており、試験ではファシリティマネジメントを行う上で必要な知識や能力が問われます。

試験に合格し、所定の資格登録を行うことで、認定ファシリティマネジャーの資格を取得できます。

認定ファシリティマネジャーの試験概要

認定ファシリティマネジャー試験の概要は以下の通りです。

試験の方法学科CBT試験
試験時間120分
申し込みおよび実施期間8月〜10月
試験手数料19,800円(税込)

※2026年6月調べ

CBT試験とは、「Computer Based Testing」の略称であり、パソコンを利用して実施する試験方式です。CBT試験は自宅から受験することはできず、全国にあるテストセンターで実施されます。Web上で希望するテストセンターや試験日時を予約します。試験内容は、「公式ガイド ファシリティマネジメント」の第1章〜第16章から出題されます。

日程や手数料、試験内容については変更される可能性があるため、詳細は日本ファシリティマネジメント協会の公式サイトでご確認下さい。

出典:公益社団法人 日本ファシリティマネジメント協会「認定ファシリティマネジャー(CFMJ) 資格 試験案内」

認定ファシリティマネジャーの試験の難易度

日本ファシリティマネジメント協会によると、2025年の合格率は53.8%、合格者の平均年齢は41.2歳となっています。2021年〜2024年の合格率は約44%で推移していましたが、2025年の試験から論述試験が廃止になった影響もあり、合格率が上がっていると考えられます。

出典公益社団法人 日本ファシリティマネジメント協会「認定ファシリティマネジャー(CFMJ) 資格者統計データ(受験者数・合格者数・資格登録者数)」

TTSのサービスがファシリティマネジメントに役立つ理由

車両管理を含むファシリティマネジメントを効率化したい場合は、TTSのサービスが選択肢の一つになります。TTSの車両動態管理システムを活用することで、リアルタイムで位置情報が把握できるだけでなく、安全運転に関するデータなどをまとめて管理できます。

また、単に管理するだけでなく、収集したデータをもとにしたレポートを自動で出力することもでき、日々の運用改善に活かせます。TTSの車両管理サービスの特徴は以下の通りです。

 

【通信型ドライブレコーダー(AI解析対応モデル)】

  • リアルタイム映像と位置情報の統合管理
  • ADAS機能:前方衝突・急接近・車線逸脱などをAI検知し警告
  • DMS機能:わき見、居眠り、スマホ操作などのドライバー異常を検出
  • 事故時の映像自動保存・通知機能
  • 走行記録から運転日報を自動生成

 

【OBD型/シガーソケット型デバイス(工事不要モデル)】

  • 車両の電源ポートに差すだけで設置完了(配線・工事不要)
  • リアルタイムのGPS位置管理が可能
  • 急ブレーキ・急カーブなどの挙動を加速度センサーで自動検知
  • 運転日報や移動履歴の自動生成に対応
  • OBD型のみ車内録音に対応

 

また、資産の管理に活用できるGPSトラッカーやBluetoothトラッカーも展開しており、資産の見える化をサポートしています。

TTSでは、車両管理・資産管理・車両遠隔制御など、ニーズに合わせたサービスを提供しています。車両のファシリティマネジメントを効率化したい場合は、ぜひお気軽にお問い合わせ下さい。

ファシリティマネジメントに関するよくある質問

ファシリティマネジメントを実際に行う際にはさまざまな疑問が生じることもあるでしょう。ここでは、ファシリティマネジメントに関するよくある質問を紹介します。

ファシリティマネジメントの仕事内容には何が含まれますか?

ファシリティマネジメントの仕事内容は多岐にわたり、施設・設備だけでなく、備品や社用車管理なども含まれます。一例として、以下のような業務が挙げられます。

 

  • 施設・設備管理
  • オフィス・資産管理
  • 車両管理
  • 複数拠点管理

 

ファシリティマネジメントは日常的な業務から経営レベルの判断まで幅広く、それぞれ求められる仕事内容が異なります。

社用車管理もファシリティマネジメントに含まれますか?

社用車は企業が保有する資産の一つであり、ファシリティマネジメントの対象として管理されるケースがあります。車両管理を適切に行うことは、リスクの軽減や企業資産である車両の価値を維持することにもつながります。

ファシリティマネジメントはアウトソーシングできますか?

ファシリティマネジメントをアウトソーシングすることは可能です。ファシリティマネジメントの業務範囲は多岐にわたるため、自社だけでは対応できないケースもあります。そこで、専門会社へ外部委託することで、管理品質の向上や負担軽減につながります。

ただし、ノウハウが蓄積されなかったり、委託費用がかかるなどのデメリットもあります。メリットとデメリットを踏まえた上で判断することが重要です。

ファシリティマネジメントを効率化する方法は?

システムの導入やアウトソーシングを活用することで、ファシリティマネジメントを効率化できます。システムを導入することで、管理の手間が省け、データ分析にも活用できます。

ファシリティマネジメントに十分なリソースを割けない場合は、アウトソーシングを活用することも有効な方法です。

ファシリティマネジメントで会社の資産を最適化しよう

ファシリティマネジメントは、企業が保有・使用する施設や設備などファシリティの最適化を目指す経営活動です。ファシリティマネジメントを導入することで、コストを削減できるだけでなく、従業員のモチベーション向上や生産性向上も期待できます。

ファシリティマネジメントを効率化するためには、データの活用やシステムの導入も有効です。TTSでは、車両をはじめとしたさまざまな資産の管理に活用できるサービスを提供しています。ファシリティマネジメントの導入や改善をご検討の場合は、TTSのサービスもぜひご活用下さい。

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